再生キャンドル作成方法

青森マツダでキャンドルナイトを開催したときに作成した、キャンドルの再生手順をご紹介します。

まず、使用済みのキャンドルを貰ってきます


使用済みキャンドルを鍋で溶かします

初めてキャンドルナイトを開催したときから、この鍋をキャンドル専用にしています。


芯とロウを分けます

キャンドルが完全に溶けたら、芯を取り出して、ロウをトレーに入れてしばらく放置し、冷まします。
写真はトレーで冷まし、トレーから取り出した後のロウです。
スチール製のトレーを使用すると、完全に固まった後トレーの外周をあおって底面を叩くときれいにロウがはがれます。

やわらかくなったロウから型抜きします

上の手順での写真には完全に冷えたロウが写っていますが、型抜き用のロウは、完全に冷める前に作業します。
適度に冷めた、型抜き出来る程度にやわらかいロウ。

やわらかいロウをクッキー型で抜くと、こうなります。
このクッキー型もキャンドルナイト専用です。
次回は自動車の形のクッキー型を自作する予定です。

再生キャンドルの芯を加工します

2つ上の手順で使用済みキャンドルから取り出した芯を適度な長さに切り揃えます。
切りそろえた芯の一方の端に、芯を自立させるための画鋲を刺します。
画鋲を刺さないと、再生キャンドル点灯後しばらくすると、キャンドルのロウが全部溶けたときに芯が倒れて火が消えてしまいます。
なお、画鋲もキャンドルナイト専用にしています。


型抜きしたロウに穴を開ける

はんだごてを使って、2つ上の手順で型抜きしたロウに穴を開けます。
穴を開けた後作成済みのキャンドルの芯を差し込みます。
すぐ差し込まないと、開けた穴は解けたロウが冷えて固まることにより塞がってしまいます。


完成?あともう少しです

型抜きロウに芯を差し込んだものに点灯させてみました。
これでも10分程度は点灯し続けます。
これでもいいのですが、今回の私たちの採った作成方法には、完成までの手順があとひとつあります。


カップケーキのアルミ型に溶けたロウを流し込み、芯を差し込んだ型抜きロウを入れる

アルミのケーキカップ型に、先に溶けたロウを入れます。
次に、2つ上の手順で作った、芯を差し込んだ型抜きロウを入れます。
先に溶けたロウが表面張力で丸みを帯びて、おいしそうです。
先に芯付型抜きロウをカップ型に入れてから、溶けたロウを流し込んでも良いのですが、型抜きロウの形が溶けて崩れますし、流し込むロウが多すぎると型抜きロウが見えなくなってしまいます。


完成

この方法で作ったキャンドルを点灯させました。
写真は点灯させておおよそ10分後の様子です。
この手順で作成したキャンドルは、おおよそ1時間弱点灯し続けます。


注意点

火の取り扱いには充分お気をつけください。
写真では新聞を引いていますが、これは再生キャンドルを大量生産するのにテーブル面を保護するために敷いているものです。
もちろん作業はシンクと消火器の間近で実施しました。
溶けたロウは高温です。触れないでください。
外でキャンドルナイトを行うときは、消防署に許可を得る必要がある場合があります。
鍋や型抜き、オタマなどの道具はロウ専用にして下さい。
ロウを溶かすのに一度使うと、食べ物用には使えなくなると思います。
当社のキャンドルナイト専用型抜き・オタマは100円ショップで購入、鍋は社員の頂き物からの提供でした。

キャンドルナイト当日の様子です。
自動車屋さんのショールームでのキャンドルナイトは、ガラス面が多く反射してあたかも倍の数のキャンドルが点灯しているように見え、おススメです。