「隔てられた空間を確保したまま移動できるモーダル」クルマ、実は
乗り物なんです。
車内にあるエアコンの吹き出し口はもちろん、ドアとボディとの隙間、配線を通している穴、雨水を排水する為の水抜き穴が開いております。
何故そのような構造なのかというと、もし車のような狭い空間で空気の逃げが一切なかったら・・・
ドアを閉めた瞬間にドアガラスが室内の空気圧で割れたり、下手すると人間の鼓膜も破れ、何より窒息する恐れがある
からです。
だから、完全な密閉空間ではないのです。
7世代以降のマツダ車(MAZDA3,CX-30)は特に室内の音漏れや外部からの音の侵入を低減させるために、埋めれる穴・隙間を塞いでいることで若干気密が高まり、高級車によくある「ドアを閉める際に少し力を必要とする」事になりました。
それでもクルマは気密性が悪くても良すぎてもダメで、適切に逃げる様に設計されています。
この奥にエクストラチャンバー(空気抜きの穴)があります。これはドアを閉めた時に空気圧を調整する機能部品です。
空調コントロールには「外気導入」と「内気循環」の2つのモードがあります。
最近はエアコンの冷気の効率アップのために主に内気循環が使われている事が多いですが、内気循環のままにしておくと同じ空気が滞留し続けます。
これによって、カビ・細菌の余計な増殖により、吹出し口から出る風が臭くなることがあります。
内気循環のままだと、気づかない間に車内の空気が汚れCO2濃度が上昇しますので、注意が必要です。
このようなことを避けるため、日本車は内気循環モードでもエアインテークにわずかな隙間を設けることで、わずかに外気が混入するように作っています。
さらに積極的に車内の空気を入れ換えるためには、
エアコンコントロールユニットにあるエアインテーク切替を、ときどき内気循環から外気導入に切り換える
ことをおススメします。
また駐車時にも車内空気入れ替えには外気導入にしておくことをオススメします。
なお自動車に装着されているエアコンフィルターはウィルスへ対する効果は微小ですが、花粉は100%近く捕集され、花粉症の方に快適な空気をもたらします。
弊社では1年/1万キロでの交換と、PM2.5の微小な粒子も捕集する高機能フィルター装着を推奨しております。
特に小さな子供たちは大人の倍以上の呼吸をするそうなので、ぜひこまめな交換を!
外の空気が新鮮な環境にある青森のような地域だと、通気性確保には窓やドアを気軽に開けて直接外気を入れるほうが手っとり早いと言えます。
サイドバイザーの装着により、梅雨時でも車内が濡れることなく外の新鮮な空気を取り入れることができる、と近年その効果が見直されつつありオススメです。
また炎天下の長時間駐車で高温となったクルマに乗り込む際には、
一度左右片方のドアを開けたままもう片側のドアを開け閉めする
という一瞬の動作で、多くの高温な空気を排出し車内温度を下げることができます。
なお弊社では、新型コロナウイルスが駆逐されるまでの間の対応策の一環として、
- 全てサイドバイザーを装着し(オープンカーを除く)、
- ご返車後は空調を外気導入にし窓をわずか開け、1日間かけて換気したのちに、
- 車内除菌用アルコールにて除菌してから、
通常の清掃・洗車を行い、お客様に貸し出しいたしております。
なおこれらの方法の新型コロナウィルスに対する効果は、まだ完全に検証されていませんことをご理解願います。
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