ブレーキフルード

役割

自動車の制動装置は液圧式ブレーキが使用されているが、液圧式ブレーキは、運転席でブレーキペダルを踏むとその圧力を倍力装置で拡大し、マスターシリンダー、ブレーキパイプ、及び、ホースを通して各ホイールシリンダーやディスクブレーキキャリパへ伝えられます。この時に圧力の伝達を行なうのがブレーキフルードです。ホイールシリンダーやキャリパは、ブレーキフルードにより伝えられた力で、シューやパッドを車輪と連動したドラムやディスクに押しつけ、この力により制動が行なわれます。

マツダ純正ブレーキフルードの特徴
  • マツダ車にベストマッチ
    →マツダの厳しい品質基準に適合しています。
  • 沸点性能に優れ、ブレーキ部品に害を及ぼしません。
    →ドライ沸点250℃、ウェット沸点150℃とJIS3種を余裕でクリアしており、マツダ車のブレーキ装置に用いられている金属、非金属部品に害を及ぼしません。
ノンメンテナンスによるトラブル
  • 劣化すると水分混入による沸点降下が起こり、フルードが沸騰して配管内に気泡が発生し、液圧が気泡に吸収されて伝わらずブレーキが効かなくなる“ベーパ―ロック現象”を引き起こす危険性がでてきます。2~3年の走行により吸湿量が3.5%(平均的な吸湿量)になると、新液時205℃以上の沸点が約150℃程度まで低下します。
  • 長期間使用するとフルードに含まれる各種添加剤が劣化し、ゴム部品を硬化させ、漏れの原因になります。また、吸湿性により、ブレーキ部品を錆させることもあります。
ブレーキフルードの規格

DOT5はシリコン系ブレーキフルードの規格であり、一般車両には使用されていません。

JIS※ DOT※ 沸点 ℃
ドライ ウェット
3種3205℃以上140℃以上無色~
アンバー
4種4230℃以上155℃以上
5種5.1260℃以上180℃以上
5260℃以上180℃以上

※JIS:日本工業規格、 DOT:米国運輸省規格

ブレーキフルードに要求される性能
  • 沸点が高いこと
    →ブレーキは、ディスクローターとパッドあるいはドラムとシューの摩擦により車を制動させるが、この時に摩擦熱が発生しブレーキフルードの温度が上がり、ブレーキフルードの沸点が低いとベーパーロック現象※がおきます。
    ※ベーパーロック現象:発生した気泡に力を吸収されて力が伝達されないこと。
  • 含水時の影響が少ないこと
    →ブレーキフルードは成分の特性上水分を吸収しやすく※、またブレーキシステムの機構上吸湿は避けられません。ブレーキフルードはブレ―キングの都度リザーブタンクキャップの空気穴より大気が出入するため空気中の水分を吸湿します。含水すると沸点が大幅に下がります。
    ※水溶性の原料を使用している理由
    油が主原料だと水分が混入した場合、分離した水が100℃で沸騰、0℃で氷結してしまうため。また、低温では粘度が高く、流れが悪くなります。
  • 適当な粘度があること
    →粘度(粘り)が低い場合は、液漏れが発生しやすく、逆に濃い場合は、流れが悪くなります。低温、高温時を問わず粘度が適当であることも大切な条件です。
  • ゴムや金属に害を与えないこと
    →ブレーキの関連部品であるブレーキホース、カップ等のゴム類、シリンダー、ピストン等の金属類に悪影響を及ぼさないことも必要です。
    ブレーキ関連部品への悪影響:ゴム類(ゴム膨潤、収縮、硬度過大、過小)、金属(錆、腐食等)
点検交換の目安
使用前・劣化状態
  • 日常点検時に点検(量)
  • 定期点検時に点検(漏れ)
  • 車検時に交換(乗用車:初回時3年、以後2年毎)

サービス商品のご紹介

メンテナンスガイド

  • 消耗部品のご説明
    消耗部品のご説明
    各消耗部品の役割・交換時期など。「ちょっと早めの交換」がポイントです。
  • 日常点検のご案内
    日常点検のご案内
    日常点検とは、おクルマにお乗りになる前に、お客様ご自身が行う点検です。